About Me

大学院で7年ほど、ドイツの古典哲学の哲学者G・W・F・ヘーゲル(1770年-1831年)の哲学、とりわけヘーゲル論理学を中心に研究をしました。学部では、「自由」と「制限」はどのように折り合いがつくのかという問題関心の延長線上で、『大論理学』有論の「無限性」概念に取り組みました。修士課程では、ヘーゲルの媒介論に興味を持ち、『大論理学』本質論の「反省」および「反省諸規定」論を研究しました。博士後期課程では、ヘーゲルは、「述語的用法」の「真」ではなく、「付加的用法」の「真」(e. g. 「真の友情」)を重視するのはなぜかという問題関心から、ヘーゲルの「真理」論を、とくに『大論理学』概念論の「判断」論を中心に、研究しました。

本サイトにはこれまで発表したものや、発表できなかったもののリンクやファイルを置いています。

My Research

  • 堀永哲史. [2017]: 「質的なものから観念的なものへ――ヘーゲル『大論理学』質論における無限論の注釈――」, ヘーゲル〈論理学〉研究会, 『ヘーゲル論理学研究』第23号, pp. 21-37.
  • 堀永哲史. [2017]: 「諸規定の媒介の解消と回復――ヘーゲル反省論の注釈」, 2016年度一橋大学社会学研究科修士論文.
  • 堀永哲史. [2019]: 「ヘーゲル『大論理学』本質論の始まりにおける媒介論」, ヘーゲル〈論理学〉研究会, 『ヘーゲル論理学研究』第25号, pp. 51-64.
  • 堀永哲史. [2020]: 「媒介論としてのヘーゲル矛盾論――ヘーゲル『大論理学』矛盾節の解釈――」, 日本哲学会, 『哲学の門』第2号, pp. 149-161.
  • 堀永哲史. [2022]: 「ヘーゲル判断論における思考と存在との同一性としての真理――カントの超越論的真理との比較」, 『Scientia』Vol.2, pp. 49-77.
  • 堀永哲史. [2022]: 「ヘーゲル判断論における真と正」
  • 堀永哲史. [2023]:〈合評会〉川瀬和也『全体論と一元論 ヘーゲル哲学体系の核心』(晃洋書房, 2021)第III部, 『Scientia』vol.3, pp. 31-54.
MORE